アプライド マテリアルズ イノベーションを加速して長期的な利益成長を促す独自の強みを紹介

報道資料
2021 年 4 月 9 日
(日本時間)

  • 「PPACt を可能にする企業」を目指す戦略を説明
  • 2024 年度までに売上高成長 55%以上、非 GAAP ベースの 1 株当たり利益成長 100%以上の目標を提示
  • フリーキャッシュフローの 80~100%を株主に還元することをコミット

アプライド マテリアルズ(Applied Materials, Inc., Nasdaq:AMAT、本社:米国カリフォ ルニア州サンタクララ、社長兼 CEO ゲイリー・E・ディッカーソン)は 4 月 6 日(現地時 間)、同日開催された 2021 インベスターミーティングにおいて、お客様における半導体チ ップの PPACt(消費電力、性能、面積あたりコスト、市場投入までの期間)の改善を加速 的に実現することにより、自社の売上高、利益、フリーキャッシュフローを成長させる計画 を発表しました。さらに、今後サービスとパーツの売上高のうち 70%をサブスクリプショ ン型の長期契約とする計画も発表しました。

アプライド マテリアルズはまず、長期成長につながる 5 つの転換点を挙げ、長期戦略を推 進するにはイノベーションが不可欠であることを説明しました。マクロレベルでは、グロー バル経済のデジタル変革が加速しています。コンピューティング分野では、AI のワークロ ードに応じてまったく新しいタイプのシリコンチップをベースとした新アーキテクチャの 必要性が高まっています。半導体製造技術では、従来のムーアの法則に沿った二次元スケー リングが減速していることから、チップレベルおよびシステムレベルで PPACt を継続的に 改善する戦略の「新しいプレイブック」が必要となっています。また、業界をより持続可能 かつ公正な形で成長させる必要が生まれていることも、転換点の 1 つです。そして最後は、 お客様が単によりよい製品を求めるだけでなく、よりよい結果を求めるようになり、サブス クリプションモデルを通じたソリューション提供というビジネスモデルへのシフトが起き ていることです。

アプライド マテリアルズの社長兼 CEO ゲイリー・ディッカーソンは、次のように述べて います。「当社の戦略の中核は、PPACt を可能にする企業となることです。幅広い製品群に 加えて、他社では実現できない、様々なテクノロジーを組み合わせるソリューションを有する当社は、お客様の価値創出を加速させるとともに、半導体製造技術のリーダーとして将来 を率先していきます」

アプライド マテリアルズは、多くのお客様も参加したイベントを通じ、コンピューティン グ、半導体技術、サービス、ESG(環境・社会・ガバナンス)などのトレンドについて意見 を論じ、お客様の複雑化するニーズに応える戦略についてその方向性に合意しました。

アプライド マテリアルズは、半導体システムズ事業の進化を概括しました。製品群は、単 一の処理を行う装置から発展し、実証済みの様々な組み合わせを協調して最適化したシス テムや、いくつかのプロセス技術を真空下で組み合わせて他では作れない独自の新しいマ テリアル(材料)やチップ構造を創出するインテグレーテッド マテリアルズ ソリューショ ンを含むようになっています。

TSMC のマーク・リュウ(Dr. Mark Liu)会長は、「アプライド マテリアルズと共に歩ん できたこの 30 数年は、素晴らしい旅でした。3nm プロセスの先もこの改善ペースを維持で きると思いますが、それには以前に増して協働を密にする必要があります。新しいトランジ スタ構造、新しいマテリアル、新しいシステムアーキテクチャ、新しい 3D インテグレーシ ョンなどを生むには、イノベーションが必要です。今はエキサイティングな時代です。これ からもアプライド マテリアルズと力を合わせ、未来の半導体イノベーションを発見してい きたいと願っています」と話しています。

アプライド マテリアルズはさらに、Applied AIX(Actionable Insight Accelerator)の事例 を発表しました。これは、半導体技術者がビッグデータと AI の力を活用して新しいチップ 技術の発見、開発、商用化を加速するための新しいプラットフォームです。

SK hynix のイ・ソクヒ(Seok-Hee Lee)CEO 兼社長は、「数字には表しにくいのですが、 プロセスマージンの改善が技術ノード移行の鍵であることは確かです。多くの場合、マテリ アル、プロセス、装置などさまざまな分野で先進的な新しい技術を採用する必要があること はもちろんですが、複数のプロセスステップをインテグレートするにはそれらすべてを最 適化することが求められます。プロセス変数を 1 つ変えるごとに複数のレベルで影響が生 じるので、学習サイクルを加速して最適なソリューションを見つけることが必須となりま す。アプライド マテリアルズの開発する新しいプロセス技術が、前後のプロセスステップ とあらかじめ協調して最適化されていたら、半導体メーカーにとっては開発の複雑さを軽 減する助けとなります。私たちが協力してセンサ、ビッグデータ、AI などの力を利用して、 多くのプロセス変数の効果をマッピングして予見できるようになれば、開発がより迅速に 進むでしょう」と語っています。

エレクトロニクス製品がスマート化するにつれて、1 台の機器に搭載されるチップの数も増 加し、その中には成熟プロセスノードの特殊半導体も含まれます。アプライド マテリアル ズは、こうしたニーズの伸びに応えるための ICAPS グループ(IoT、通信、自動車、パワ ー、センサの頭文字からなる名称)を立ち上げています。ICAPS 事業の売上は、今や年間 30 億ドル以上になっています。

GLOBALFOUNDRIES(GF)のトム・コールフィールド(Dr. Tom Caulfield)CEO は、 「当社はテクノロジーが最大の影響を及ぼす半導体業界で最大かつ最も普及しているセグ メントに焦点を合わせています。スマートフォンが 15 年前に登場したことで、業界では根 本的なシフトが始まり、画像センサやバッテリ管理、堅牢な決済などの新しい機能が誕生し ました。さらに IoT も登場し、あらゆるモノがインテリジェントなモノにつながるように なっています。ディッカーソン社長率いるアプライド マテリアルズは早くからこのトレン ドを見きわめて特化したグループを発足させ、あらゆるノードの半導体製品に機能を付加 するイノベーションの創出に対応しています。GF が今日、イノベーションをし、製造をす る技術の多くは、アプライド マテリアルズのソリューションを活用しています」と述べて います。

半導体業界の持続可能な成長をサポートするため、アプライド マテリアルズは ESG への コミットメントに重点を置き、社内で、さらにはサプライヤー、お客様、コンピューティン グ業界とも協力してイニシアティブを推進しています。

Micron のサンジェイ・メロートラ(Sanjay Mehrotra)社長兼 CEO は、「当社は環境に及 ぼす影響の軽減に大いに力を入れています。アプライド マテリアルズが同様の目標を掲げ、 製造装置のエコ効率向上に強い決意を示したことを評価します」と話しています。

2024 年財務モデル

アプライド マテリアルズは 2024 年財務モデルのベース値として、売上高成長を 2020 年 度比で 55%以上、非 GAAP ベースの 1 株当たり利益成長を 100%以上とする計画を策定し ました。半導体システムズ部門の売上高は 60%以上の成長を目指しています。また、フリ ーキャッシュフローの 80~100%を株主に還元することを発表しました。

サービス事業については 45%以上の成長を計画しています。パーツや保守などの取引から、 サブスクリプションによる包括的サービスに重点を移し、研究開発から工場まで一貫して お客様によりよい成果を提供することを目指します。この成長戦略の鍵は、センサや分析、 AI を使ったデジタルサービスおよびリモート機能の利用を拡大することにあります。

ディスプレイ事業においては、今後 OLED がスマートフォン、ノートパソコン、タブレッ ト、テレビなどに一段と普及し、その成長の波がアプライド マテリアルズに有利に働くと 見ています。アプライド マテリアルズは 2024 年度にかけての 4 年間に、ディスプレイ事 業の営業利益を平均して年 6 億ドル前後に増やす計画です。

アプライド マテリアルズのシニアバイスプレジデント兼 CFO、ダン・ダーン(Dan Durn) は次のように語っています。「それぞれの事業セグメントの成長の勢いが、新しい目標財務 モデルの基礎となっています。これに加え、実行力、支出の厳しい管理、それらの結果とし てのマージン改善に焦点を当てることで、高い投資利益率(ROI)モデルを推進して、堅調 なフリーキャッシュフローと魅力的な株主還元を生み出すことを計画しています」

アプライド マテリアルズ インベスターミーティングのビデオと関連資料のプレゼンテー ションは、以下のウェブサイトでご覧いただけます。https://www.appliedmaterials.com/company/investor-relations

非 GAAP ベースその他の財務指標について

フリーキャッシュフローは、営業キャッシュフローから純資本支出を差し引いたものと定 義されます。非 GAAP ベースと GAAP ベースの数値の差異調整方法は、2021 インベスタ ーミーティングのプレゼンテーションに含まれており、当社ウェブサイトのインベスター 向けページに掲載されています。非 GAAP ベースの 1 株当たり利益、売上総利益、営業利 益の目標値は、非 GAAP ベースの調整が将来の会計期にも適用されることを前提としてい ますが、この点は本来的に不確定性が高く、過大な努力を払わない限り予測できません。当 社の経営陣は、営業成績や財務成績の評価と計画立案のために非 GAAP ベースの業績を用 いています。こうした財務指標は、投資家の皆様が経営陣と同じ視点に立って当社の事業を 検討することを助け、各会計期の業績を一貫性のある形で比較することが容易になると当 社は考えています。これらの財務指標は GAAP に沿ったものではなく、他社の用いる非 GAAP ベースの会計手法とは異なる場合があるため、非 GAAP ベースの財務指標は限定的 に利用するものとします。

将来予想に関する記述について

本プレスリリースには、当社の事業や市場の成長予測とトレンド、業界見通しと需要拡大要 因、テクノロジーの遷移、当社の事業・財務成績および市場シェア、資本配分と資金運用戦 略、投資・成長戦略、新製品とテクノロジーの開発、2024 年度にかけての事業展望など、 将来の見通しに関する記述や、過去の事実には該当しない記述が含まれています。こうした 記述やその前提をなす仮定はリスクや不確定要素に左右され、将来のパフォーマンスを保 証するものではありません。こうした記述が明示ないし黙示する帰結と実際の結果の間に大きな違いをもたらし得る要因としては、当社製品への需要水準;グローバルな経済・業界 動向;地域的あるいはグローバルなエピデミックによる影響(新型コロナウイルス感染症パ ンデミックの深刻度と継続期間を含む);グローバルな貿易問題および貿易・輸出許可政策 の変更(米商務省が最近公布した一部中国企業向けの一定製品に関する輸出許可要件拡大 についての規則と解釈を含む);エレクトロニクス製品に対する消費者の需要;半導体への 需要;技術や生産設備に対する取引先企業のニーズ;新たな革新的テクノロジーの導入とテ クノロジー移行のタイミング;当社が新しい製品やテクノロジーを開発・提供・サポートす る能力;当社顧客ベースの集約傾向;買収、投資、会社分割;所得税法の改正;当社が既存 市場を拡大してシェアを伸ばし新規市場を開拓する能力;既存ならびに新開発の製品に対 する市場の受容性;当社が主要テクノロジーに関する知的財産権を取得ならびに保護する 能力;当社が業務および戦略的イニシアティブの目的を達成し、リソースとコスト構造を事 業環境に適合させ、主要社員を引き付けて意欲を高め定着させる能力;製品やセグメント間 での営業費用や業績のばらつき、および当社が将来の業績・市況・取引先の要求・ビジネス ニーズを正確に予測する能力;当社が適用される法律、規則、規制への準拠を確保する能力; 当社が証券取引委員会(SEC)に提出する書類(最新の Form 10-Q および 8-K 報告書を含 む)に記載しているその他のリスクや不確定要素などがあります。将来の見通しに関する記 述はすべて本プレスリリース発表時点における経営陣の推定、予測、仮定に基づくものです。 アプライド マテリアルズは将来の見通しに関する記述を更新する義務を負っておりませ ん。

アプライド マテリアルズ(Nasdaq: AMAT)は、マテリアルズ エンジニアリングのソリューションを提 供するリーダーとして、世界中のほぼ全ての半導体チップや先進ディスプレイの製造に寄与しま す。原子レベルのマテリアル制御を産業規模で実現する専門知識により、お客様が可能性を現実 に変えるのを支援します。アプライド マテリアルズはイノベーションを通じて未来をひらく技術を可 能にします。

詳しい情報はホームページ:https://www.appliedmaterials.com でもご覧いただけます。

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このリリースは 4 月 6 日米国においてアプライド マテリアルズが行った英文プレスリリースをアプライド マテリアルズ ジャパン株式会社が翻訳の上、発表するものです。

アプライド マテリアルズ ジャパン株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:中尾 均)は 1979 年 10 月に設立。大阪支店、川崎オフィスのほか 16 のサービスセンターを置き、日本の顧客へのサポート体 制を整えています。

このリリースに関する詳しいお問い合わせは下記へ
アプライド マテリアルズ ジャパン株式会社 広報担当 (Tel: 03-6812-6801)
ホームページ: https://www.appliedmaterials.com/ja

April 09, 2021