アプライド マテリアルズ
サステナブルな企業・業界・世界の実現に向けた枠組みを表明

  

報道資料
2020 年 7 月 28 日
(日本時間)

  • “Make Possible a Better Future”(より良い未来を可能にする)と題したビジョンと ESG(環境・社会・ガバナンス)イニシアティブを SEMICON West の基調講演で ディッカーソン CEO が披露
  • 企業:アプライド マテリアルズは 2030 年までに再生可能エネルギー調達比率 100% と CO2 排出 50%削減を目指す。SBT イニシアティブ(SBTi)と気候関連財務情報 開示タスクフォース(TCFD)にコミット
  • 業界:半導体製造における環境効率を改善し、よりサステナブル(持続可能)で公正 なサプライチェーンを構築
  • 世界:マテリアルからシステムまで(Materials to Systems™)緊密な業界のコラボ レーションを呼びかけ、エネルギー効率のよい AI 時代のコンピューティングを実現

アプライド マテリアルズ(Applied Materials, Inc., Nasdaq:AMAT、本社:米国カリフ ォルニア州サンタクララ、社長 兼 CEO ゲイリー・E・ディッカーソン)は 7 月 21 日 (現地時間)、第 50 回 SEMICON West 基調講演の中で、アプライド マテリアルズの ESG(環境・社会・ガバナンス)コミットメントを拡大した 10 年計画イニシアティブを 発表しました。これは社内だけではなく、サプライヤー、お客様、コンピューティング業 界とも連携して推進するものです。

“Make Possible a Better Future”(より良い未来を可能にする)と題したアプライド マ テリアルズの新しいビジョンの一端として、ディッカーソン社長 兼 CEO は ESG 活動の 流れを自社、業界、そして世界全体に広げる枠組みを紹介しました。

ディッカーソンは次のように述べています。「リーダーである私たちには、より良い世界 を後に残す責務がある、と強く感じています。アプライド マテリアルズにとって、地域 社会への貢献は企業文化の根幹をなすものです。社員、サプライヤー、お客様、コンピュ ーティング・エレクトロニクス業界の皆様と力を合わせ、『より良い未来を可能にする』 の実現に意欲を燃やしています」

サステナブルな企業へ

アプライド マテリアルズは、事業が環境に与える影響を軽減するため、以下の目標を発 表しました。再生可能エネルギーの調達比率 100%を、米国では 2022 年までに、全世界 では 2030 年までに達成し、スコープ 1 および 2 の CO2 排出については 2030 年までに 50%削減を目指します。さらに米国時間 7 月 21 日に発表した通り、アプライド マテリア ルズは Apex Clean Energy との間で電力購入契約を結び、再生可能エネルギー目標達成 に向けて大きく一歩を踏み出しました。このほか、Science Based Targets イニシアティ ブ(SBTi)を通じた目標設定と、気候関連財務情報開示タスクフォース(ClimateRelated Financial Disclosures:TCFD)の推奨に沿った財務報告にもコミットしていま す。

サステナブルな業界へ

アプライド マテリアルズはお客様やサプライヤーと共に、業界全体のサステナビリティ を推進するいくつかのイニシアティブを積極的に進めています。ハードウェアとソフトウ ェアのアップグレードを通じて既存ならびに新システムの環境性能を高め、エネルギーや 化学薬品の使用量とクリーンルーム設置面積を減らす取り組みもその 1 つです。この新し い「ecoUP」イニシアティブの一環として、アプライド マテリアルズは製造装置に「3 by 30」という目標を設定しました。これは、エネルギー消費の 30%削減、化学薬品消費 量の 30%削減、面積当たりスループット密度(クリーンルーム設置面積 1 平方フィート 当たりのウェーハ処理枚数)の 30%向上を 2030 年までに達成する、というものです。

さらにアプライド マテリアルズは 21 日、SuCCESS2030 イニシアティブ(Supply Chain Certification for Environmental and Social Sustainability:環境的・社会的サス テナビリティに関するサプライチェーン認定)を始動し、半導体・ディスプレイ製造分野 で一段とサステナブルかつ公正なサプライチェーンの構築を目指します。このイニシアテ ィブでは、材料・部品の選定、調達、パッケージング、倉庫保管、輸送、リサイクリング の最適化を通じ、エネルギー消費と排出の削減ならびに省資源化を追求します。さらに、 サプライチェーン全体にわたって倫理、人権、ダイバーシティとインクルージョンの推進 を図ります。

お客様企業のコメント

TSMC(CEO C.C. Wei 博士): 「デジタル時代から AI 時代に移行する中で、半導体業界は世界中の人々の役に立ち、暮 らしを豊かにしています。TSMC ではグリーン製造が企業文化に深く根付いています。ア プライド マテリアルズはこのイニシアティブの主要メンバーで、同社は共同イノベーシ ョンを通じた排出削減のあり方を実際の活動で示しています」

Micron Technology(グローバルオペレーションズ担当エグゼクティブバイスプレジデン ト Manish Bhatia 氏):
「メモリとストレージは、データに牽引される経済の発展に不可欠です。Micron は事業 活動における環境フットプリントを促進する明確な目標を設定し、温室効果ガス排出、エ ネルギー消費、水の使用の削減と廃棄物管理を進めています。サプライヤーやテクノロジ ーパートナーに対しても、施設の設計・建設からファブ運用の効率化に至るまで、よりサ ステナブルなソリューションの開発を求めていますが、アプライド マテリアルズはこれ に積極的に取り組んでいます」

Intel(Fab Technology Sourcing 担当副社長 Shaheen Dayal 氏):
「業界をリードする SuCCESS2030 イニシアティブが本日発表されましたが、その方向 性は Intel の 2030 年に向けた企業責任目標と合致しており、半導体の未来を見据えた責 任あるサステナブルな包括的サプライチェーンを構築するための中核といえます。私たち は、個々の企業では対応できない広範な課題への取り組みが必要であるという切迫感を共 用しています。主要な組織、業界、国の横断的なコラボレーションがなければ解決はでき ません」

サステナブルな世界へ

AI によって、気候変動、疾病予防、公衆衛生といった分野での研究がグローバル規模で 大いに加速することが期待されていますが、その一方で AI が消費する電力も増えていま す。AI が真のポテンシャルを発揮するためには、半導体デバイスの PPACt、すなわち消 費電力、性能、面積あたりコスト、市場投入までの期間を大幅に改善する必要がありま す。アプライド マテリアルズは、デバイスと構造の創出、形成、加工、分析、配線にま たがる業界最大かつ最も広範なテクノロジーと製品のポートフォリオを備えてこうした進 歩の実現を支えています。アプライド マテリアルズが新たに投入した Selective Tungsten プロセス技術もその一例です。これは、ファウンドリ/ロジックノードの 2D スケーリングにおける重大なボトルネックを解消するものです。

ディッカーソンは次のように述べています。「AI 時代が本格化するにつれて、半導体への 依存度はさらに増しています。人々のためにより良い未来をつくる、という当社の決意を 実現するには、半導体業界やエレクトロニクスのエコシステム全体と協業する能力が前に も増して重視されます。必要なのは、マテリアルからシステムまで(Materials to Systems™ )とシステムからマテリアルまで(Systems to Materials™)に係わる障壁を 打ち壊し、システム設計者、開発者、インテグレーター、半導体メーカー、装置および材 料のサプライヤーを、新たな方法で相互連携させることです」

アプライド マテリアルズ(Nasdaq: AMAT)は、マテリアルズ エンジニアリングのソリュー ションを提供するリーダーとして、世界中のほぼ全ての半導体チップや先進ディスプレイ の製造に寄与します。原子レベルのマテリアル制御を産業規模で実現する専門知識に より、お客様が可能性を現実に変えるのを支援します。アプライド マテリアルズはイノベ ーションを通じて未来をひらく技術を可能にします。

詳しい情報はホームページ:http://www.appliedmaterials.com でもご覧いただけます。

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このリリースは 7 月 21 日米国においてアプライド マテリアルズが行った英文プレスリリースをアプラ イド マテリアルズ ジャパン株式会社が翻訳の上、発表するものです。

アプライド マテリアルズ ジャパン株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:中尾 均)は 1979 年 10 月に設立。大阪支店、川崎オフィスのほか 16 のサービスセンターを置き、日本の顧客へのサポ ート体制を整えています。

このリリースに関する詳しいお問い合わせは下記へ
アプライド マテリアルズ ジャパン株式会社 広報担当 (Tel: 03-6812-6801)
ホームページ: http://www.appliedmaterials.com/ja

July 28, 2020